キールタン ── 今、世界的な大ブームに

世界中で大きなムーブメントを迎えているバクティ・ヨーガの「キールタン(Kirtan)」。
キールタン界のキング「クリシュナ・ダス(Krishna Das)」をはじめ、
若手キールタン・アーティストの代表「キルタニヤス(Krtaniyasu)」など、
たくさんのキールタン・バンドやコミュニティが活動しています。


クリシュナ・ダス Krishna Das

キールタン界のレジェンド、クリシュナ・ダス。
1947年ニューヨーク州ロングアイランド生まれ。1994年からNYのヨーガスタジオでチャンティングを始め、増え続けるヨーガ・オーディエンスに伴って世界中の人々と共に歌うように。2012年『Live Anada』はグラミー賞ベスト・ニューエージ部門にノミネート。キルタンを世界に広め続けています。

“ヨガのロックスター”クリシュナ・ダスがキルタンを歌い続ける理由
https://yogajournal.jp/1896

―― ダスさんがライブで表現したいことは何でしょう?
K.D:「僕自身がライブで何かを表現することはありません。“私はあなたのために何々をしますよ”という努力ほど嫌なものはありません。何故なら、それはエゴでしかなく、僕にとっては崖から身を投げるような、自己犠牲の押しつけに近いように感じてしまいます。僕のプラクティスは、インドで出会った僕のグル(ニーム・カロリ・ババ師)の存在をより近く感じるためのものです。僕のグルは僕にとっての宇宙。宇宙なので先へ行けば行くほど深まります。そしてライブは僕自身のプラクティスであり、それを皆さんと共有しているだけなのです。そして、ボタンを押したらすべてがよくなるのがプラクティスではありません。練習を重ねるごとに、少しずつゆっくりですが、よりいい人間になる、ということです。もし続けていても、他者の気持ちを理解する気持ちが深くならなかったら、もっと優しくならなかったら、プラクティスする意味はありません」

―― ダスさんがインドから離れて半年後に、グルが亡くなられたそうですね。
K.D:「それこそが僕が歌い始めた理由です。彼の魂が体から離れたとき、グルからもらっていた太陽に照らされるような大きな愛を、僕は僕自身のなかに見出さなくてはならなかった。ですからグルが亡くなった後はずっと、とても辛い思いを抱いていました。ところが、彼が亡くなった20年後、ある日、NYで、稲妻のような気づきがありました。“もし僕が人々とともにチャンティングをしなければ、決して心のなかの闇を拭い去ることはできない”という気づきです。僕の苦しみは、自身の心の闇が原因に他ならなかった。ですから、人々と一緒にチャンティングすることを始めたのです。94年、初めてのチャンティングに集まったのはたったの10人でした。しかも、その人たちはティーチャーズトレーニングのために、“そこにいなければいけない”人たちでした(笑)。でも、そこが始まりでした」

―― 今では世界中の人が集まってくれますね。
K.D:「僕はすごく恵まれています。皆さんに教えられることは何もないけれど、キルタンを通じて世界中の皆さんと共有できることは、たくさんありますから。そして、今僕がキルタンを奏でるのは、僕自身の決断ではありません。僕はいわば、ラジオのトランスミッター。グルからの言葉や愛をただ受け取り、発信するだけです。トランスミッターって、音楽をただ流すだけでしょう? ONにするもOFFにするのもグル次第。グルが僕の音楽を聴きたがっているから、今、ONになっている。それだけのことなのです」

ヨガジャーナルオンライン編集部 ヨガジャーナル日本版編集部 2018-08-21

クリシュナ・ダス プロフィール
1947年ニューヨーク州ロングアイランド生まれ。60年代後半アメリカ中を旅して過ごし、その後1970年8月にインドへ渡り、ラムダスのグルNKB(マハラジと呼ばれている)と出会う。ニーム・カロリ・ババに出会い、クリシュナ・ダスと名付けられ、信愛のヨガ、ハートのヨガであるバクティヨガの練習としてマントラ・チャンティングを開始。インドのマハラジのもとで2年半過ごした後、アメリカに帰国。1994年からNYのヨガスタジオでチャンティングを始め、増え続けるヨガオーディエンスに伴って世界中の人々と共に歌うように。2012年『Live Anada』はグラミー賞ベスト・ニューエージ部門にノミネート。キルタンを世界に広め続けている。

プロフィール出典:YOGA SPOT http://yogaspot.jp/krishnadaskirtanworkshop.php


キルタニヤス Krtaniyasu

若手キールタン・アーティストの代表である「キルタニヤス(Krtaniyasu)」。
キルタニヤスは、ヴィジェイ・クルスナ(Vijay Krsna)率いるキールタン・バンドであり、カルフォリニアを拠点に世界中をツアーし、さまざまなコラボレーションやライブ活動を展開しています。

キルタニヤス プロフィール
キルタニヤス(KIRTANIYAS)は、カリフォルニアを拠点に活動する、ヴィジェイ・クルスナ(Vijay Krsna)率いるキールタン・バンドです。
クルスナは、キールタン歌手、マルチ楽器奏者、バクティ・ヨガ・ライフスタイリストであり、伝統的なサンスクリット・キールタンやマントラと、ワールドビート・ミュージックを結合し、驚くべきジャンルを創造しました。
メンバーは、バクティ・ヨーガの伝統における祈りの歌、ダンス、哲学の豊かな文化の中で育った5人のエネルギッシュで多才なアーティストたち。
・サラスヴァティ・ダシ(Sarasvati Dasi)=ボーカル、バイオリン、ハーモニウム。ペイントアート、デジタルアート
・ラシカ・ダシ(Rasika Dasi)=ボーカル、カラタル(ハンドシンバル)
・マリニ・タネハ(Malini Taneja)=ダンサー:バラタナティヤム(インド古典舞踊)、フォークダンス、ヒップホップ
・ジャムナ・シェス(Jamuna Sheth)=マルチ・インストゥルメンタリスト、服飾デザイナー

出典:KIRTANIYAS ウェブサイト:https://kirtaniyas.com

ヴィジェイ・クリシュナ プロフィール
11歳の時にバクティヨガへ入門し、師から伝承された最初の教えは『常にキルタンに専心』する事だった。彼は、その時からずっと偉大なスピリチュアルマスターの元で世界を旅しながら、キルタンと言うアートの深さに専心しながら、ムリダンガと言うインドの打楽器を極めている。
ヴィジェイは幼少時からインドの大聖地、ヴリンダーヴァンでキルタンを学び、西洋やインドのアシュラムやお寺でキルタンを歌いながら育っている。インドで長年暮らしながら、神聖な寺院を始め、様々なキルタンの伝統的なヴォーカル・テクニックを学んできた。これまで学んで来た事を吸収している今は、様々なキルタンのスタイル、テクニック、エネルギーを融合し、ムード溢れるキルタンを深さと情熱を込め、世界中を旅しながら捧げている。 世界中から才能溢れるアーティスト、歌手、ダンサーが集結したキルタンバンドの KIRTANIYAS キルタニヤスは、世界中をツアーし、古典的なキルタンのみならず、キルタンとヒップホップ、レゲエ、エロクトロニック・ダンス・ミュージックを融合したジャンルを超えた数多くのアルバムをリリースしている。

出典:ヨガジャーナルオンライン編集部 2019-03-30 https://yogajournal.jp/3325/6

「新月のキールタン&ハヴァン」には、どなたでもご参加いただけます。
みなさんお誘い合わせの上、ご参加ください。
その素晴らしさを、ぜひ体験してください。

 

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