生きとし生けるものすべてに、愛と感謝を。

祈る ~2021年4月18日開校記念祭~

シャンティパットでは、大切な方の幸せを、御病気の回復を、願い事が叶うことを、悩み苦しみからの解放を、そして生きとし生けるものがみな幸せでありますようにと、お祈りさせていただく機会があります。
日常的にもお祈りしますが、月に2回、「満月のハヴァン」「新月のキールタン&ハヴァン」では、皆で集ってお祈りします。

私自身もこれまで、皆さんでお祈りしていただいた事で、たくさんの命を助けていただきました。

  • 難病で入院中だった父は、心肺停止から復活し、寝たきりとはいえ意識ははっきりした状態で生き続け、ちょうど4年経ちました。
  • 小学1、2年生の時に担任した進行性の筋肉の病気の男の子は、高校2年生の夏に脳梗塞になり、余命数日と言われました。が、次の年のゴールデンウイークまで生き続け、たくさんのメッセージを残してくれました。
  • 今年の2月には、現在担任している、進行性の筋肉の病気の小学2年生の男の子が、PCR検査で陽性になりました。が、奇跡的に無症状で元気に回復し、子ども同士の感染もありませんでした。
    呼吸が浅く、病気療養となれば、筋力退化が一気に進行し、障害の重度化が進む危険がある子です。無症状で療養期間を過ごせたのは、命を助けてもらったと同じです。

祈る ── この力は本当にすごいです。

私は子どもの頃から、「今、この瞬間にも飲み水が無くて亡くなっていく命があるのに、ここでこんなことに労力を費やしている場合ではないんじゃないか?」と、テストや受験勉強、塾講師のアルバイト中などによく考えていました。
そして、「今の自分には、できることが無い」と無力感に襲われつつ、「やれと言われていることをやるしかない」と言い聞かせながら勉強していました。
大人になり、社会人になり、無力なのは全く変わりません。でも「少なくとも祈ることはできる」と今は思います。

今、私達は、身近な大事な方の御病気の快復を心からお祈りしています。
その方は、余命5ヶ月とお医者様から言われたそうです。

2月21日のキールタンは、偶然にも「ナヴァラートリー」の最終日。三女神に祝福を捧げるキールタンでした。
3月にキールタンが行われた3月14日は、「マハーシヴァラートリー」という(シヴァの夜=ラートリー、または吉兆の夜)の聖夜の中で、一年の中で最も神聖とされる日の最終日でした。
三女神、そしてシヴァ神の恩恵に感謝を捧げ、皆の心を一つにしてお祈りさせていただきました。

このキールタンで、御病気の方が快復に向かうための、癒しと浄化の力をいただきました。
それだけでなく、私の中にある強い我や執着にも気づかせていただきました。
私は仕事の終わりが遅く、「終わらないのは、そして寝不足なのは仕事量が多いため」だと、仕事のせいにしていました。ですが、「自分が納得するまで終わりたくない我と執着のせい」だということがやっと分かりました。
このまま寝不足が続けば、そしてこれ以上、我と執着を野放しにして貯めこめば、自分がいつ死んでもおかしくないと反省しています。
この過ちに気づかせていただいた今回の機会に本当に感謝します。

4月18日は開校記念祭です。
「平和への祈り」という意味のシャンティパット。創立36周年です。
皆で一緒にマントラを唱え、キールタンを歌い、踊ります。計り知れない応援と恩恵に心から感謝を捧げます。
そして、精一杯祈ります。

半田

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