9月の「新月のキールタン&ハヴァン」は、19日(日)に湯河原スタジオ(さゆらばな)にて行われます。
インドでは9月10日~20日、ヒンドゥー教の神ガネーシャの生誕を祝うガネーシャ・チャトゥルティ(Ganesha chaturthi)が行われています。
このお祭りは、インドの太陽暦バードラバダ月(8月~9月)の新月から4日目に行われます。西洋の太陽暦では、9月中にあたり、毎年インド全体で行われます。
特にマハラシュトラ州を中心にデカン高原一帯で多く信仰されているようです。
ガネーシャは、ヒンドゥー教の体系の中では、シヴァとパールヴァティーの間に生まれた長男とされています。
知恵、繁栄、幸運の神様で、霊的修行者の全ての障害を取り除いてくれます。
除災厄除・財運向上でも信仰を集め、また智慧・学問の神様として学生にも人気があるようです。
お祭りの初日、粘土質の土で作り、きれいに装飾されたガネーシャの像を家の中やコミュニティに運び入れ、10日間毎日祈りを捧げます。そして11日目の最終日、お祭りはクライマックスを迎えます。
朝から人々は、ガネーシャ神が降臨してくださったことに感謝を捧げ、歌い、大きな太鼓を中心とした音楽隊が先導する中、海や川に向かって地域の中を練り歩きます。
先導隊は大音響の爆竹を炸裂させ、その音でガネーシャの進路を浄化します。
そして、人々が祈りを捧げる中、ガネーシャは海や川へ帰っていきます。
帰っていく時、ガネーシャ神は罪、障壁、病、悪運などをすべて持ち去ってくださるとされています。
「ガンバチ(ガナパティ)、バッパー」と一人が叫び、残りの大勢が「モーリヤー」と叫び、ガネーシャを褒め讃えます。
参加している人々の多くは涙を流し、来年もまたガネーシャ神が自分の家やコミュニティに戻ってきてくれることを祈ります。ガネーシャのお祭りは、人々の心に深く根差しているようです。
私たちも、キールタンを通して、ガネーシャ神の恩恵に感謝を捧げます。
私たちがキールタンを捧げるときの祭壇にも、ガネーシャ神が祀られています。
ガネーシャ神の恩恵が湯河原スタジオ(さゆらばな)にも、そして日本にも降り注がれています。
先行きの見えない閉塞感の中で、愛する祖国日本と、将来を担う若者と子供達のために、私たちにできることの一つが「祈り」です。
ガネーシャ神が私たちに知恵と繁栄と幸福をもたらし、障害を取り除いてくださる恩恵に感謝し、大きな声で歌いましょう。
半田