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ラーマ神とシーター女神の結婚記念日をキールタンでお祝いし、神々からの祝福と応援を頂きましょう

インドでは、ラーマ神とシーター女神の神聖な結婚を記念して祝う「ヴィヴァハ・パンチャミ(Vivah Panchami)」という縁起の良いお祭りがあります。
毎年マールガシールシャ月(11月から12月)の新月から5日目に執り行われます。
2022年は11月28日です。

この聖なる結婚は、古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」に依ります。

シーター女神の父であるジャナカ王は様々な王国の王子を招待し、その中から娘の花婿を選ぶことにしました。
花婿となる条件は、シヴァ神のピナーカという神聖な弓に弦を張ることでした。弦を張ることに成功したものがシーター女神の夫になることができるのです。
何千人もの王子が試みましたが、弦を張るどころか、持ち上げることすら誰にもできませんでした。
しかし、アヨーディヤの王子であるラーマ神は、この弓に弦を張るだけでなく、2つに折ってしまうほどの力を披露したのです。

このピナーカという弓には、ある逸話が残っていました。かつてシヴァ神とヴィシュヌ神との間に戦いが起こりそうになったことがありました。二人のどちらが強いかという無益な議論があり、今にも戦いになろうかという直前に阻止されると、ピナーカはシヴァ神の手から離れ、この地に落ちたというのです。

そういう謂れを持つピナーカを折ったラーマ神は、「エゴを破壊する象徴」として崇められます。
そこには、「純粋の象徴」であるシーター女神への愛があったとされています。
こうして結ばれたラーマ神とシーター女神は、常に純粋さを求め、エゴを破壊し、正義のもとに究極の美しい人生を築いていったといわれています。

ヴィヴァハ・パンチャミの祭典は、インド全土の寺院で行われ、最も壮大な祝賀会は、ラーマ神の生誕地アヨーディヤと、シーター女神の生誕地ネパールのジャナカプールで開かれます。
歴史ある多くの寺院が照明で飾られます。日中は壮大な結婚式の行列が寺院を通過し、ラーマ神とシーター女神の偶像の結婚式で終わります。
多くのヒンズー教徒がこの壮大なイベントを見るためにインド中からやって来ます。
神々を讃えるために神聖なマントラを唱え、ラーマーヤナからの祈りの歌も歌われます。祭典はラーマ神のアラティで締めくくられます。

湯河原スタジオ(さゆらばな)では、11月27日に「新月のハヴァン&キールタン」が開催されます。
ラーマ神とシーター女神を讃えるキールタンを、夫婦の掛け合いでリードするファミリー・キールタンで歌います。
この幸運な記念日に、是非一緒にキールタンを歌い、神々からの祝福と応援を頂きましょう♪

詩子

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